ハンバーガーメニューとは、ウェブサイトやモバイルアプリのインターフェースで使用される、3本の水平線で構成されたアイコンを指します。
このアイコンをタップまたはクリックすると、隠れていたナビゲーションメニューが展開され、サイト内のページへのリンクや各種機能が表示されます。
「ハンバーガーメニュー」という名称は、その見た目がパンに挟まれた具材のように見えることから名付けられました。
主に、モバイルデバイスのような小さな画面でスペースを有効に活用するために使われますが、近年ではデスクトップサイトでも利用されることが増えています。
ハンバーガーメニューの最大の利点は、画面上のスペースを節約できる点です。
特に、スマートフォンやタブレットのような小型デバイスでは、画面上に多くのメニュー項目を常に表示することが難しいため、ハンバーガーメニューを使ってナビゲーションを隠し、必要なときにのみ表示するようにしています。
これにより、ユーザーは画面上のコンテンツに集中でき、シンプルでミニマルなデザインを維持することができます。
また、ハンバーガーメニューは、ユーザーにとって直感的で使いやすいデザインでもあります。
3本線のアイコンは、多くのウェブサイトやアプリで標準的に使用されているため、ユーザーはこのアイコンを見るとメニューを開く操作であると理解しやすくなっています。
特に、モバイルアプリやレスポンシブデザインのウェブサイトで広く普及しているため、多くのユーザーがその使い方に慣れているのも利点の一つです。
一方で、ハンバーガーメニューにはいくつかのデメリットも存在します。
一つは、メニュー項目が見えない状態で隠されているため、ユーザーがすべてのナビゲーションオプションを一目で把握できないことです。
特に、新しいユーザーや特定の機能を探しているユーザーにとっては、アクセスに手間がかかる場合があります。
また、メニューの存在に気づかないユーザーがいる可能性もあるため、重要な情報や機能をハンバーガーメニューにだけ頼るデザインには注意が必要です。
これらのデメリットを補うため、ハンバーガーメニューと併用して、重要なメニュー項目を画面上に直接配置したり、メニューの中に検索機能を組み込んだりする工夫が求められます。
さらに、ハンバーガーメニューのアイコンには、「メニュー」や「ナビゲーション」などのラベルを追加して、初めてのユーザーでもアイコンの機能を理解しやすくする工夫も有効です。
ハンバーガーメニューは、スマートフォンをはじめとするモバイルデバイスの普及に伴い、そのシンプルで省スペースなデザインから広く採用されています。
しかし、適切な使い方をしないと、ユーザー体験を損ねる可能性もあるため、デザインの目的やターゲットユーザーに合わせた配置と機能の工夫が必要です。
現在のウェブデザインにおいては、シンプルさと機能性を両立させるための重要な要素の一つとなっています。
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